愛媛県今治市の大島石丁場、香川県高松市の庵治石丁場見学・石材加工体験

東京都一円にて、お墓づくりをはじめ、お墓にまつわるさまざまなご相談にご対応しております、一銀石材の稲田圭二郎と申します。今回は、愛媛県今治市の大島石丁場と、香川県高松市の庵治石丁場を見学させていただいた時の様子をご紹介いたします。

愛媛県大島石丁場 香川県庵治石丁場、岡田石材店の加工体験

今回の見学は、石の産地や採掘の現場を実際に見て学びたいという思いから実現したもので、練馬区と新宿区のお寺のご住職方にもご一緒いただいて、石の産地を実際に歩きながら学ぶ貴重な機会になりました。

 

愛媛県今治市にある大島石の丁場です。中央の黄色い重機はとても大きいのですが、それが小さく見えるほどの深さがあります。大島石の採掘はこのように、地下へ深く掘って入っていくような形で採掘されています。案内してくださった方がおっしゃっていましたが、小さな石片でも上から落ちればヘルメットを貫通してしまうほど危険な高さだそうです。日ごろ良質な石を私たちが使うことができるのも、まさに命がけの現場で支えられていることを実感しました。

 

こちらは香川県高松市の庵治石丁場です。大島石の丁場とは雰囲気が異なり、地下へ深く掘るというより、山を削りながら採り進めている印象の現場です。同じ石の産地でも、採掘の方法には違いがあります。

 

庵治石は大島石のような大きな石の塊ではなく、石の表面にも傷があるのがわかります。現場を見ることで、石種への理解もより深まります。

こちらは石材加工の体験をさせていただいた時の様子です。エアー工具を使って、誰が一番上手に線を彫れるか競争です!ご住職方は初めて使う道具ですが、二人とも上手に彫っていました。

 

私も普段は手加工を中心にしているので、エアー工具はあまり使う機会がなく、ご住職方の方が私よりも上手かもしれないと思うくらいでした^^ 悔しかったので、これからもっと上手くなるように練習しようと思っています。

 

また今回は、近隣で中世の五輪塔の見学にも行きました。以前もお話ししましたが、私はもともと五輪塔が好きで、これまでにも勉強を兼ねた五輪塔を見る旅に行っています。各地へ行くときには、近くにいい五輪塔がないか調べて見に行っていて、今回も四国へ足を延ばした機会に行ってきました!

 

こちらには、鎌倉時代から南北朝時代にかけて作られた五輪塔や宝篋印塔がありました。私が好きな大蔵派の造りで、石の産地としての歴史がある地域だからこそ、こうした優れた石造物が今も残されているのかなと感じました。

 

一番高い位置にある五輪塔の後ろから、空風輪の形を記録として残しておきたくて撮影しました。周りの山や街並みもとてもきれいでした。

今回の産地見学では、2か所の丁場を見学させていただきました。私は何度目かの見学でしたが、今回初めて石丁場を見学されたご住職方には、同じ石丁場でも採り方が違うことや、命がけで石を採っていることなどに触れて、石の奥深さや現場の厳しさを感じてもらえたようでした。私自身も、日頃扱っている良質な石が危険と隣り合わせの中で切り出されていることを実感し、ますます石を大切にしたいと感じました。貴重な機会をいただき、ご一緒くださった皆様、案内してくださった皆様に心より感謝申し上げます。